NO.6 beyond ※ネタバレ注意
2012-11-24 21:58:28
ameblo.jp/aserorarufa/entry-11412229426.html これから書くのはNO.6 beyond を読んでの感想とか僕の考えとかです。
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ネタバレしちゃうと思うので嫌なひとは読まないでください。
暗い内容が多いと思いますのでそれが嫌なかたも読まないでください。
もし既に読んでいて、僕のこの記事を読んだかたがいましたら感想聴かせて欲しいなと思います。
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まず届いてすぐに帯の"会いたかったよ。紫苑。ネズミ"を見て、あぁ、この二人は再開できたんだと。
すごくすごく嬉しく思った。
本編では沢山苦しんだ二人だからこそ、外伝でくらい笑顔で幸せになって欲しかったから。
発売前にあさのあつこさんのコメントを読んで外伝は過去編なのかもしれないと思ってたから
帯を見てあれからの時間を読めるのかと嬉しく思った。
開いてみると作者自身なのか、誰か第三者の語りから始まる。
この二人の生きた軌跡は語るに値すると。
そう始まった。
最初の章はイヌカシの過去。
過去の話だから未来が気になって仕方なかったけど紫苑とネズミとイヌカシの心温まる話で
僕たち読者の見えないところでこんなことがあったんだよとほっこりした気持ちになった。
次の章はネズミが森の民としてマオの森に住んでいた頃の話。
またも過去の話で少しむずむずしたものの、これもまた深い話で。
今まで詳しくわからなかったネズミの過去が知れた。
それによって解けた謎もいくつかあった。
次は遂に紫苑のいま。
NO.6が崩壊したあとの話だった。
今まで同人誌であったりネット上であったりで誰かが考えたNO.6の続きをいくつも読んだ。
その中には非公式だから書けるようなネズミと紫苑の恋物語もあったし
公式として出しても可笑しくないような真剣な物語もあった。
アニメの内容と合わせると合わない部分もあったけど小説をまだ全部読みきってないので
そこの真実はわからない。
とりあえず、NO.6との戦いが終わったあの日、
ネズミと紫苑は元々火藍と紫苑が住んでいたロストタウンの家に帰り、休む。
それはいい。
二人で眠り、食べ、飢えも苦しみもない生活をした。
それもいい。
僕の中でまず悲しかったのは次だ。
ネズミは紫苑の元からいなくなる。
勿論、昔の様に黙って出て行った訳ではない。
ちゃんと紫苑に別れを告げて行った。
僕の中でそれは半分予想していた出来事だったから悲しくはあったけど受け止めることができた。
でもそこからが・・・そこからは僕の想像したいた最悪の状況よりも最悪だった。
紫苑は笑えなくなる
再建委員会では偽の証拠まで作って楊眠を、例え楊眠が悪人だったとしても処分したこと。
もちろん殺した訳ではない。
でも昔の紫苑だったら"話し合えばわかる"と言って処分何かしなかったのではないか。
さらに楊眠と一緒に悪意を働いた二人は処分せずに利用した。
今までの紫苑なら悪人なら悪人、分けたりなどせずに全員に処分を下したのではないだろうか。
そしてこの章の最期に出てきたトーリ。
彼は一体何者なのか。
盗聴の心配をするのもおかしい。
紫苑は・・・あの天然で無知でお人好しの紫苑は強制施設で人を撃ったときの様に
変わってしまうのではないか。
そう、心から恐怖した。
最期の章はネズミのいま。
紫苑の家を出てからは遠く旅をしていたネズミ。
そこで紫苑の父に出会う。
"紫苑は過去のひとだ"そう考え忘れようとしているのも僕は悲しかった。
ネズミは苦しい。それはわかる。
NO.6への復讐心だけで生きていたネズミがいまどうやって生きていいのかわからないのも。
だけど紫苑を忘れる何て間違ってる。そう気付いて欲しい。
さらに父からの話。
まずどうしていま、父がこんなにも登場するんだ。
何を伝えようとしているのか、金塊が眠る場所はマオの森だ、それが何を意味するのか。
僕にはわからない。
最後まで読んだあとNO.6に出会わせてくれた友達と電話をした。
NO.6の話題にはお互い触れようとせず、はじめは二人で違う話を。
きっと触れたくなかったんだ。
思い出すのも辛かったから。
渋々話し始めてまず話したのは
読んだあとは正直、きつかった。
こんな話なら読まなければよかったと。
外伝を楽しみにしてるときに戻りたいと。
そう真剣に話した。
僕も友達も自分の子供を見ているような気持ちで紫苑とネズミを見ていた。
勿論、年齢的にも親子なんて歳ではないしさらに言えばこれは本の中の話だ。
そう痛い程にわかっている。
それでも胸は痛く、大切な友達に裏切られた様だ、と僕たちは話した。
そのあとは本をもう1度眺めながら細かい話を。
例えば紫苑の章の最後には
"窓を閉め、紫苑はどこまでも碧い空へ背を向けた"
とあるのに対しネズミの章の最後には
"ネズミは風になぶられるまま、ただ一新に瞬く星を見上げていた"
とある。
つまり紫苑は空にせを向け、ネズミは空を見ている。
これは二人が擦れ違っていることを表現したいのではないか。
ネズミの章で紫苑の父と話しているときネズミが
頸の付け根が鈍く痛んだのは寄生バチが関係しているのか。
楊眠も紫苑の父も、色んなひとが
"トップにたつ人間はいずれ支配者になる"
と言うことに意味はあるのか、紫苑もそうなってしまうのか。
とか、細かく細かく話を分析する。
まぁ二人で分析した結果がさっき上に四章別に書いたものでもある。
勿論、僕たちの悪い妄想なのかもしれない。
そんなことを言いたいのではないのかもしれない。
そう何度も口にしながら僕たちは話した。
そして僕たちは予想する。
この物語はまだ終わらない、と。
これで終わるには新しい謎を作りすぎだ。
父の野望を書く意味も、新しい登場人物を出す意味もない。
きっとまだ続くんだ。
そしてもし続くならば、今まで以上に辛い物語なのだろうと。
これまでも読むのに辛いことは多々あったけど二人が一緒だったからよかった。
でももしかしたらこのまま紫苑とネズミは敵になるのかもしれない。
そう話したときから、僕はどうしようもない感情になった。
大切なひとと喧嘩したまま、そのひとが亡くなったような気持ち。
自分がどう努力しようともどうしようもない。
当たり前だ、この話は全て本の中の出来事であって
僕たちの私生活には一切関係ない。
そうわかっていても辛い。
どうしても辛い。
自分でも気付かず変化していく紫苑。
自分を掴めず彷徨うネズミ。
すべてが辛い。
この電話が終わったらもう忘れよう。
次、僕たちが会ったら"再会を必ず"と終わったあのときまで戻そう。
電話のはじめのほうこそ外伝の面白いところを上げて笑っていたけど
後半の空気は重かった。
最後には寝るのが怖い、
この続きを、自分で妄想した最悪の結末を夢に見てしまいそうだ、と。
二人で態と明るい話を持ち出して無理に笑っていた。
それでもNO.6が大好きでいつもその話していた僕たちにとって
NO.6の話題を避けるのは難しかった。
挨拶の様に言っていた"再会を、必ず"
電話を切るときにその言葉が言えなくて二人で苦笑した。
「どうやって切ればいいのかわからないね」
そう言って結局今期アニメで一番はまっているアニメの
"○○、抜刀"
なんて言って、よい夢を、なんて大晦日みたいなことを言って切った。
僕は袋に外伝を戻して、封印した。
携帯の待ち受けはNO.6から他の画像に変えた。
なんとなく、彼らを見たら思い出しそうだったから。
それでも他の外伝を読んだひとがどう思ったのか気になってネットで感想を調べてみたりして。
いまもこの記事を書くためにもう一度外伝を取り出した。
果たして僕のこの気持ちが晴れる日は来るのだろうか。
思った以上にこの話は僕の心に重くのしかかりました。
何か凄く語ってしまったけどたくさん面白いところもありました!
例えばワインの場面。
紫苑が酔ってネズミの真似をしているのは可愛かったし
イヌカシが"火藍ママ"と呼ぶのにもきゅんとした。
シオンが元気に育っていることも嬉しかったし
離れていてもお互いのことを考えているネズミと紫苑にもほっとした。
ただそれを全て打ち消すくらいの話だった。
ただそれだけです。
再会して二人が一緒に笑っていればいい
ただそれだけだったのに。
こんなに悲しいなんて・・・ね。
これは僕個人の感想であってあさのさんを批判するつもりはありません。
ただ、続きがあることは祈るかな。
今までの二人のことをこんな風に終わらせて欲しくはないし
第三の道を選んだのが正しかったと教えて欲しい。
そして外伝を読んだ他のみなさんはどう考えたのかを聞きたいです。
こんなに真剣になって馬鹿みたいだと、そう言われればそれまでですが
僕には凄く凄く、自分のことの様に考えてしまうんです。
だからもしこの記事を読んでくれたかた、意見を聞かせてくれると嬉しいです。
共感してくれたかたも全く別の捉え方をしたかたも大歓迎です。
コメントはもちろん、メッセでもなうでも、自分のブログの記事でも
外伝について、聞かせてくださると嬉しいです。
長々と、偉そうに失礼しました。
αせろら。Не смогла бы описать свое впечатление и понимание этой книги лучше. Вот только увидеть, что кто-то истолковал ее так же, как я, еще более горько... Как бы я хотела в этот раз ошибиться.
Асано-сэнсэй, вы же во всех послесловиях писали, что, пусть эта история о разрушении, но прежде всего она о надежде.
Сэнсэй, ведь Сион не зря выбрал третий путь?
После всего, что он пережил и увидел,
после всего, чему его научил Недзуми и чему он научился сам,
я никогда не поверю, что он станет слепым диктатором, идущим на все ради достижения своей истины и использующим людей, распоряжающимся их жизнями направо и налево.
Этого просто не произойдет. Сион не сдастся так просто.
Я не верю, что он погибнет.
Сэнсэй, Недзуми, учивший Сиона и меня ценить слова и не бросать их на ветер, бежит от своей клятвы? От ответственности? От привязанности?
Да никогда в жизни! Иначе это просто не Недзуми.
Сэнсэй, у меня есть предположение относительно вашего замысла.
Вы закончили эпилог о едва начавшейся истории Другого Номера 6 в полной безнадежности.
Но на всем пути к этому вы старательно пытались показать, что надежда есть всегда, если в нее верить и искать пути ее претворения в реальность.
А Сион и Недзуми показали, что чудеса случаются проще, чем мы того ожидаем. Вера, любовь, доброта, красота... - все то, что рождается в сердце, дает эту силу.
Сэнсэй, вы хотите сказать, что теперь очередь тех, кто проживал эту историю вместе с Сионом и Недзуми, показать, чему они научились?
В предисловии к тому-эпилогу некто говорит, что история этих юношей стоит того, чтобы ее рассказать.
Раз жизнь без надежды бессмысленна,
раз безнадежное начало бессмысленно.
Значит все в этой новой, лишь начатой истории не безнадежно. Значит все будет хорошо.
Я прихожу к выводу, что Номер 6 не повторит своей ошибки. Сион победит в борьбе с собой и останется тем, кто он есть. Он станет сильнее, дождется возвращения Недзуми и сможет прямо посмотреть ему в глаза, как равный.
А Недзуми, всю жизнь скованный болью потерь, страхом доверия, жаждой мести, просто должен побыть один. Побродить по миру. Ощутить свободу. И в этой свободе осознать, что ему дорого, где его дом, что он хочет и должен делать теперь, где и с кем он хочет остаться и жить.
Слова его бывают болезненными, но никогда - пустыми либо лживыми, неискренними. Потому его клятва шла из сердца и имеет подлинный вес.
Поэтому знающие это Сион и я безоговорочно ему верим. И ждем.
Недзуми вернется, когда будет готов это принять. Просто пока ему нужно время.
再会を、必ず
Такой будет их история
Асано-сэнсэй, спасибо, что рассказали эту историю, и что дали возможность научиться у этих ребят умению надеяться.
И верить в то, что мы, люди, способны не только разрушать, но и творить чудеса.
Сион, ты главный волшебник тут, так что уж постарайся! ^^
Жители Номера 6, твои друзья и мать, я, - но, самое главное, Недзуми - твердо верим в тебя.