Асами
朝視がぼうっと見ていた窓の外は暗かった。
地球のみんなの人はなんらかの才能があると、いつかの前にそういう意見を耳にした。もしも私も才能があるのなら、それは異世界へ旅することに違いない。完全に体を抜けて、そちらの世に存在を移し、そこにいる人や出来事を見守って、何もできないまま去るだけの才能。
本の中の物語や映画、絵や詩、また歌。もちろんのこと、夢。それは全て異世界へ続く門となる。ところが、自由に行ったり戻ったりすることができれば、助かったのに、それは難しい。異世界の出来事は自分の生活より大きく見えることがある。そう考えてはいけないと分かっていても、時折心はもうそこに移っている。制御は手に負えないくらい大変な努力がかかる。
そしていつ移動するか予言できない。電車の中?帰り道の最中?仕事へ行くところ?休みの日の夜?こっちの事情は関係なく、異世界によって引かれているみたいに、どこかなにかが起ころうとしているところになると、呼び出される。その気がするけど、本当は分からない。
旅の中たくさん見てきた。穏やかな日常、血を沸かすような冒険、喧嘩・・・
そして残酷を増していく戦い、悲惨な光景、人の骨を折るような修羅場、拷問。死。
そのすぐ後、我に帰ったら、たった今どんな経験したかもかかわらず、仕事をしなければいけなかったり、こちらのことを生きるのに集中しなければならない。目の前に希望を失っていく目が移っていても、笑って一所懸命にこっちの事情をすぐに飲み込んで動かなければならない。それは難しい。
でもこんな才能に恵まれて嬉しい。もしかしたらいつか自分の力に回すことができるかもしれない。
旅の中にただ見る目でいるのではなく、助ける手になれるかもしれない。
旅に集めていく経験は私をなりたい自分に導くのだろうか。
*
朝視は腕時計を見た。仕事をするのにはもう遅い。仕事といえば、英語の復習。先生とはいえ、自分の知識を増やさないと、だめな先生になる羽目。今まですでに長いこと復習をおろそかにしてきていて、そのままではいられない。仕事をするのなら、心をこめてやればいい。それはプロということ。先生として真面目にやっていきたい。学生は頑張っているし。その学生が求めている英語のプロやプロにふさわしい知識や能力を分けて提供してあげたい。
明日早く起きてまた取り組もう。今では眠ってしまうだろう。それなら、どうしよう?
旅に行こう?英語の物語を通して・・・


@темы: дневник, Tomomi's story, Half Bad