Асами
朝視は目をさめた。何かがいつもと違っている気がした。頭の中に夢の名残が留まっている。今夜は穏やかな夢で、自分の無意識が生んだもの、旅じゃない。一つ目はルームメイトの飼いネズミについてのあまり心地いい夢とはいえないが、旅と比べて、見ても疲れない。ただ自分が抑えているネズミと汚さへの不愉快な気持ちを表す夢だけ。二つ目の夢はこの間旅した世界に出会った人をめぐった思い。立夏は15歳になってすぐ猫耳を落として、「こんな年でこんなエロいことするとはな」言われるところを映す夢。それに対して立夏は苛立っているけどまだ我慢している。
夢を覚えておいて、またいつもと違う何かに意識を戻す。視線は窓のほうへ移る。
分かった!明るい!朝はいつもと違って明るい!そして白い!
ソファーに瞬間的に座り、窓を通して外を見た。やさしい暖かい色の空。薄い雲を通る日差しを浴びた本格的に積もった雪。やっと冬だ!
腕時計に目をやった。9時45分。よかった!
朝ごはん食べて、溶けないうちに、太陽が消えないうちに出かけよう!思い出作りに!
ね、立夏、写真じゃなくて、思い出作りをするほうがいい。やっているのは同じことに見えるけど、名をつけて、そう呼べば、自分の中に事実が違う形をすることに気がつく。言葉はスペール。立夏と草灯の言葉への慎重さを、身につけよう。簡単なことじゃないけど。
カールユングも言ってた。「言葉が秘めるものが知らないならば、言葉を操るのは無駄に他ならない」
日本の天皇陛下は一年2回しか帰途の前にでない。けれども、その分陛下の短いスピーチは人の心に刻まれる。
意味を込めた言葉。いかに強い・・・
2時間にわたって公園を歩きまわり、異世界の音楽を聴きながら思い出を楽しく作っている。小さい鈴の音色、笛の声、女性の魅了する合唱に歩調を合わせ、周りの散歩に出かけた家族たちや雪の斜面で遊んでいる子供たちと笑い合い、太陽に笑顔を見せ、風が軽く吹いて木の枝から落とす雪の中で、朝視が舞っていた。

夢を覚えておいて、またいつもと違う何かに意識を戻す。視線は窓のほうへ移る。
分かった!明るい!朝はいつもと違って明るい!そして白い!
ソファーに瞬間的に座り、窓を通して外を見た。やさしい暖かい色の空。薄い雲を通る日差しを浴びた本格的に積もった雪。やっと冬だ!
腕時計に目をやった。9時45分。よかった!
朝ごはん食べて、溶けないうちに、太陽が消えないうちに出かけよう!思い出作りに!
ね、立夏、写真じゃなくて、思い出作りをするほうがいい。やっているのは同じことに見えるけど、名をつけて、そう呼べば、自分の中に事実が違う形をすることに気がつく。言葉はスペール。立夏と草灯の言葉への慎重さを、身につけよう。簡単なことじゃないけど。
カールユングも言ってた。「言葉が秘めるものが知らないならば、言葉を操るのは無駄に他ならない」
日本の天皇陛下は一年2回しか帰途の前にでない。けれども、その分陛下の短いスピーチは人の心に刻まれる。
意味を込めた言葉。いかに強い・・・
2時間にわたって公園を歩きまわり、異世界の音楽を聴きながら思い出を楽しく作っている。小さい鈴の音色、笛の声、女性の魅了する合唱に歩調を合わせ、周りの散歩に出かけた家族たちや雪の斜面で遊んでいる子供たちと笑い合い、太陽に笑顔を見せ、風が軽く吹いて木の枝から落とす雪の中で、朝視が舞っていた。
