Асами
半月だった。
爽やかなそよ風が顔に当たる。
浅い夜の音は朝視の耳に入ってくる。

昨夜と今朝前に読んだ漫画を読み直していた。『茅島氏の優雅な生活』という。
勇也さんに巡り合ってからその話の展開を見守り、自分の手で幸せを築くのはこのようなことでしょうと思った。私もこのように誰かを~もしかしたら勇也を~幸せにしてあげたい。
朝視はふと気がついた。初めて誰かに対して疑いながらもそう考えた。
茅島さんは二人の幸せの可能性を作った。何もかもそのありえないほどちっぽけな可能性にかけた。ひょっとして朝視のように他の生きる道を歩く様は空っぽに見えたのだろうか?この道しかないことに考えれただろうか?
朝視は茅島さんとガブリエルの確信が少しうらやましく思えた。勇也への気持ちは何なのかを理解したい。でも教師で、授業だけでは分かる訳はないかもしれない。いつかコースが終わって、茅島さんのように、ガブリエルのように朝視が誇りを捨てて、心をさらけ出して友情を差し出すときが来るのだろうか。
今までの彼女の人間関係でのイニシアティブは無に終わっていたけれど。
勇也は藤原さんと直也さんと全く違うけれど。
藤原さんと会って、顔も身長も性格も分からないで、気持ちを抱いているより必死にもしかしたらファイかもといった可能性にかけたの。ファイではなかった。もう一回会ってすぐ感じた。
直也さんの場合は、彼が話しているところを聞いていて、私は本当に彼がいいのか疑ったことが何回かある。
勇也は授業で勇也はほとんどずっと話しているのに、勇也のことをほとんど分からない。でも晃さんへの感情は恋愛ではないと確信してすぐ勇也さんの名前は声に出ろうとしていて、彼の思いは胸の中に出てきた明かりの塊が心を暖めることに気がついた。
前回とは違う。
勇也をもっと知りたい。そうできるチャンスに賭けてもかまわないと、朝視は思った。

明日は通訳の仕事。準備はまだ。誰も失望させないように頑張る。

今日の授業はうまく言った。一つだけあった。最後に「考えながらゆっくり話すときはほとんどいつも文法がまあまあ正しく、意味も通じる。でも自然な話はもっと早い。もっとスピードをあげないといけません」と朝視は言った。そして、もしかしたら機嫌を損ねてしまったのだろうかと思って、軽い話題に話を変えた。でもそのときの自分のぎこちなさは恥ずかしく思えた。



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